斜交いの気触れ
ni
斜交いの気触れ
ni
ずると遅れる木乃伊文字にむねのあたりの水茎を曳かれゆるゆると紐にからまりながら潤む独歩の字ずらとなつて遠巻きの世にいつものおき石をしてたち去るのちの疲れになん度めであつても新しく病むことのできる暗い森のアルミニウムのなやみのそれよりも少しのゆうれいのなやみに少しずつ似せながら類縁の思いは及ばずにしても鳴る食欲からでるくるしさや形のまるでないしやつくりの後片付けにそこね落とした頭蓋骨を枕の淵まで転がす杖はひややかなカットグラスに左ばかりをからかわれ山に山おくをつくりそこねづづけるハンドルの空転するカアブのさらに遠くからその周りをとりこむようにあの世巻きのあんもないとのみせかけの力におつことしたつるつるの魔よけナムルの雨脚はわたしのいない柔らかさを濡らしながら易に暮れゆく